ハンガリーで行われているF1レースは一味違う

四駆レースの世界最高峰と言われ、そのスピードやレース展開から日本にもファンが多いのがF1です。日本人選手も出場しており、2018年は21戦もの戦いがありました。そのF1のレースの中でも最も特徴的なハンガリーでのレースをご紹介します。ハンガリーでのレースは、初回開催は1986年で、当時共産主義体制下にあった東欧諸国で唯一のグランプリで有名となりました。開催コースは開催カレンダーの中で唯一の低速コースで、オーバーテイクは困難なコースとなっており、他のコースとはまた違うレース展開が見物です。また雨の中でのレースになることが少ないコースでもあります。また盆地という地形、そして真夏にレースが多いことから晴天で高温のレースとなることも多いようですが、天候は不安定なことが多く、毎年様々なドラマが生まれています。

ハンガリーのF1レースでの注目ポイントは

ハンガリーのレースは先に述べたように、F1レースの中でもとても特徴的です。1周の距離はわずか4.3kmほどしかなく、直線もホームストレートのわずか1本のみです。1周の距離が短く、コースはほとんどが中速と低速コーナーとなっているため、マシンの性能差が出にくいため他のチームに比べてパワーで劣るチームにも大きなチャンスとなるコースでもあります。路面温度も真夏の開催であることもあり、高くなりやすいためマシンセッティングも重要な要素となっています。全体的に低速なため、観客はスピード感がなく退屈になりがちだが、ドライバーにとっては一瞬たりとも気の抜けないコースでもあります。晴れでのレースが圧倒的に多いコースですが、天候が不安定になりやすい立地でもあり、雨で荒れることも少なくないコースです。

F1のハンガリーレースでのドラマとは

ハンガリーでのF1レースはその特徴的なコースと天候から、思わぬアクシデントやドラマが生まれることが多いレースです。日本人レーサーも過去にこのコースで、エンジントラブルで停車した後にエンジンより出火、それを自ら消そうとしたところ、マーシャルカーと言われる救急車に撥ねられるというアクシデントに見舞われたことがあります。また、このコースの特徴故に、ハンガリーのレースを制したドライバーはその年のチャンピオンになれないというジンクスも存在します。なんと2005年以降はハンガリーレースを制したドライバーはチャンピオンになっていません。2000年から見ても2度だけで、たくさんドラマが生まれていることが分かります。なかなか現地まで身に行くのは難しいですが、テレビなどで目にすることがあればぜひ1度見てみてください。